リフォーム1 全てを再利用

お預かりしたジュエリーのリフォームは石も貴金属も再利用します。

 

 石を扱う上で必要なのは、まずは石のチェックです。割れ、傷、石の種類、劣化の具合、等を、しっかりと見極めます。石は天然の物です。同じように見えて全てに個性がありますので必然的に扱い方も個々に違ってきます。

更にその石の性質、硬さ、割れやすさ、傷つきやすさ、温度や薬品への耐性、見え方、等あらゆる知識と経験を駆使し、どのような石の留め方が良いか、石の向きはどうか、光の当たり方はどうか、等総合的に判断してお客様の求めるデザインを起こします。

 

金属をを再利用するには経験と知識、その場の対応力が必要になります。

何故なら、例えば18金という金属は75%の金と25%の割り金と呼ばれる金属によって作られる合金です。この割り金の質により様々な色の18金が生み出されます。色だけでなく性質も異なります。例えば、溶ける温度、曲がりやすさ、傷つきやすさ、もろさ、等、ですから扱いには確かな知識が求められます。

 

更に割り金を独自の配合にしてある場合もあるので、加工を始めるまで性質がわからない事も多くの職人が加工を断る理由です。

 

プラチナ、ゴールド、シルバー、各種も同じようにそれぞれの性質があります。金属の種類はこちら

私は基本的に石も貴金属も質の悪いものでなければ全て再利用します。

残念ながら再利用に向かない石や金属であるとわかった場合はその時点でお客様にお知らせし、以後の方針をご相談します。

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